Mercedes-Benz C-CLASS

Mercedes-Benz C-CLASSメルセデス・ベンツ Cクラス

今回の音造りは、長年に渡り当店とお付き合いをして頂いているお客様で、どのような音の好みであるかは全て把握してる状態でした。音造りに関して、そのお客様がどのように生活を送られて、どのように年を重ねて来たかも含めたチューニングをしました。(当店では当たり前の作業です。)
「良い音」とは、年齢によって違って来ます。若い時期はメリハリの効いた音が全般的に好まれる傾向です。年齢と共に音のメリハリと一緒に音の深みを要求するようになります。それらの要求をひとりひとりに合わせて音造りをするのも当店の特徴でもあります。
音造りに関しての予算はある程度考えて頂いていましたので、私の思うままの作業が出来ました。

Mercedes-Benz C-CLASSKKM の音作りは全帯域がフラットに再生出来る様にチューニングしていますが、特に男性ボーカルの帯域にしっかり厚みが出る事と、低音に特徴を持たせました。
スピーカーの構成は、7way システム。(フロント4way ・リア3way ) ウーハーは 16cmと20cmにて、レスポンスを効かせた低域と超低域をカバー。スコーカは 8・10・14cm にて細分化し、ボーカル・各楽器・空気感を再現。ツィータは 2種類で、スコーカの 8cmから延びて来てる高域部分を利用し、打撃音・摩擦音等がストレスなく延びる様に超高域までカバーしてます。

 これらの作業により、各再生帯域がスムーズに繋がりソフトの音が着色されずに再生されます。これらの音は一度でも聴いた経験がないと想像もつかない事と思いますが、ごく自然に耳に入って来ます。身体の中に音楽が入ってくる感覚ですよ。これがオーディオの醍醐味でしょう。

カーオーディオはホームオーディオと違ったジャンルで同じ土俵で考えてはいけません。音楽性・音質・表現力等はホームオーディオにかないませんが、住居環境・家族の迷惑等を考えたら車の中が一番手っ取り早く、確実に楽しめる環境です。だからと言ってオーディオからかけ離れた音では楽しむどころか、鬱陶しさえ覚えます。音が身体の中に染み込んで来る! この体験を是非 経験して下さい。

2002年6月掲載